
奇数+奇数はなぜ偶数?図でわかる偶数と奇数の足し算

「奇数と奇数を足すと必ず偶数になる」って、なんだか不思議だよね。なんでそうなるのかな?

Q. 偶数と奇数の足し算ルール:「奇数+奇数」は必ず偶数になる?
私たちが普段何気なく行っている足し算ですが、偶数と奇数の組み合わせには、ある法則があります。「奇数+奇数」は必ず「偶数」になるのでしょうか?
A. どんな数字の組み合わせでも、「奇数+奇数」は必ず偶数になります。
偶数と奇数の組み合わせによる足し算の結果は、次の3つの法則にまとめられます。
- 偶数 + 偶数 = 偶数
- 偶数 + 奇数 = 奇数
- 奇数 + 奇数 = 偶数
「1+3=4」も「11+15=26」も、奇数同士を足すと必ず答えは偶数になります。この法則は、数を図形のように捉えると、驚くほどスッキリと見えてきます。なぜそうなるのか、その小石を使った方法で考えてみましょう。

ほんとだ!「1+3=4」も「11+15=26」も、奇数同士を足すと偶数になるね。足し算する前から偶数か奇数かわかるんだね。

小石で考える「偶数」と「奇数」の正体
偶数と奇数
私たちは偶数と奇数を「2で割り切れるかどうか」で考えますが、古代ギリシアの人々はもっと直感的に、小石を並べて数を眺めていました。
- 偶数の正体は「きれいなペア」になる数
古代の人々にとって、偶数は「2列にピッタリ並べられる数」でした。 例えば「6」なら、2個ずつのペアが3組。どこにも余りが出ない、調和のとれた姿です。 - 奇数の正体は「一人ぼっち」がいる数
一方、奇数を2列に並べると、どうしても最後に「一人ぼっち(余り)」が出てしまいます。 例えば「5」なら、2組のペアができますが、1つだけポツンと余ります。
偶数と奇数の足し算
この考え方を使えば、「偶数」と「奇数」の和を図で確かめることができます。
足し算の結果が決まる仕組みは、「一人ぼっち」の行方に注目すると、計算する前に答えが見えてきます。

① 偶数 + 奇数 = 奇数
全ペアのグループの中に、「一人ぼっち」がいるグループが混ざると、その一つはペアになれないまま残ってしまいます。全体として一つの余りが出るため、答えは「奇数」になります。
② 偶数 + 偶数 = 偶数
ペアのグループと、別のペアのグループを合わせても、全部がペアのままです。どこにも余りが出ないため、答えは必ず「偶数」になります。
③ 奇数 + 奇数 = 偶数
「一人ぼっち」がいるグループと、別の「一人ぼっち」がいるグループ。この二つが合体すると……余っていた者同士が手をつないで、新しいペアが誕生します。すると全部がペアになるため、答えは「偶数」に変わるのです。

なるほど。数式で考えると難しく見えるけど、図にして『一人ぼっち同士が手をつなぐ』って考えると、一瞬で納得できちゃうね。図形が持っている『形』のルールで結果が見えるなんてすごい!

掛け算のルールも「形」で一目瞭然!
足し算の次は「掛け算」をのぞいてみましょう。 掛け算も小石を「縦 × 横」の長方形に並べてみると、その正体がはっきり見えてきます。

① 「偶数」がひとつでも混ざると、答えは必ず「偶数」になる
偶数 × 偶数=偶数、偶数 × 奇数=偶数、奇数 × 偶数=偶数
例えば「3(奇数)×4(偶数)」を考えてみましょう。これは「2列にぴったり並んだ4個」を、「3回加える」という意味です。
図にすると、全体もきれいな「2列の長方形」になります。どこにも「一人ぼっち」が出てきません。だから答えは必ず偶数になります。 どちらか一方でも偶数なら、全体を必ず2列に並べられるのです。
②「奇数 × 奇数」は「奇数」になる
では「奇数 × 奇数」はどうでしょうか? 奇数は「偶数 + 1」という形をしています。
「奇数 × 奇数」 は、「一人ぼっち1個」を含んだ列を奇数個(偶数+1)並べていく、という意味です。例えば「5(奇数)」を「3(奇数)回」並べてみましょう。「すると、最後にどうしても「ペアになれない1個」がポツンと角(かど)に残ってしまうのです。だから奇数同士の掛け算は、答えが必ず奇数になるのです。

計算する前に『形』を見れば答えがわかる……。これこそが、古代ギリシアの数学の姿なんじゃよ。 彼らにとって数は、小石を並べて作られる『美しい形』そのものだったのかもしれんのう。
もっと深く知りたい方へ

偶数と奇数の計算ルールも、古代ギリシア流の「図形で考える」方法で、シンプルに理解することができました。
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