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正確な時計はいつからあるの?振り子時計の誕生

時間はいつから正確に測れるようになったの?

今は時計を見れば誰でも当たり前に秒単位で時間が分かるよね。でも、時計がなかった時代、人びとはどうやって時間を知っていたのかな?

Q. 時計がなかった時代、人々はどのようにして時間を知っていたのでしょうか?

現代の私たちは時計を見ればいつでも時間がわかります。大昔、時計がなかった時代、人々はどのようにして時間を知ったのでしょうか?


A. 古代では太陽や星、水の流れなど、自然の変化を使って時間を測っていました。

古代の人々にとって「時間」は、今のように数で正確に表せるものではなく、自然の動きの中で感じ取るものでした。

たとえば――

・太陽の影を使う「日時計」
・星の動きを見る「星時計」
・水の流れを利用する「水時計」

といった方法が使われていました。
日時計(ポロス)は、太陽に向けた棒の影の長さで時間を測りました。この日時計の形を簡略化すると、L字型の図形になります。この形はグノモンとよばれ、ギリシア数学で図形を扱う際にも使われます。

日時計とグノモン

夏は日が長く冬は短いので、夏と冬では時間の進み方が違いました。つまり古代の時間とは、 自然に合わせて変わるものだったのです。

時間って季節によってバラバラだったんだ…。そもそも「正確に測る」っていう発想自体がなかったのかも。

中世ヨーロッパでは「時間」はどう扱われていた?

では中世ヨーロッパではどうだったのでしょうか。

農村や町では、人びとは教会の鐘の音によって時間を知っていました。聖職者たちは毎日決まった時間に祈りを行い、そのたびに鐘が鳴らされます。人びとはその音を聞いて、「今は朝」「今は昼」といった具合に時を感じ取っていたのです。

13世紀末になると、イタリアで機械式の大時計が登場し、14世紀にはヨーロッパ各地に広がります。しかし当初の時計には文字盤すらなく、ただ鐘で時刻を知らせるだけのものでした。
一般の人々にとって時間とはとても曖昧なものでした。教会の鐘や太陽の動きなどで大まかに知ることはできても、「時間」を正確に測ることはできなかったのです。

人びとが「1日=24時間」として時間を意識するようになるのは、14世紀ごろからだとされています。その後、科学の発展と共に、時間は「長さのように測れるもの」として理解されるようになっていきます。

つまりこの時代は、 時間が“感覚”から“量”へ変わる途中の時代だったのです。

今の私たちは「○時○分」が当たり前だけど、昔の人たちは鐘の音や太陽を見ながら、なんとなく時間を感じていたんだね…。時間って最初からきっちり決まっていたものじゃなくて、人間が少しずつ「測れるもの」に変えていったんだって思うと、なんだか不思議!

時計はいつ発明されたの? 

では、今のように「正確な時間」はいつから測れるようになったのでしょうか。

その大きな転換点が、17世紀に訪れます。クリスティアーン・ホイヘンス が、振り子の性質を利用した「振り子時計」を作り上げたのです。
振り子には「どんな振り幅でも同じ時間で往復する(等時性)」という性質があります。この性質はガリレオ・ガリレイが発見したものです。ホイヘンスはこの性質をさらに研究し、振り子時計を作りました。
振り子時計により、これまでよりも正確に時間を測ることができるようになりました。

それまで、曖昧で正確に測ることができなかった時間は

・一定の長さを持つ
・繰り返し測れる
・数として扱える

ものになります。つまり時間は、 大まかに知るものから、“数として扱えるもの”へと変わったのです。

昔の人々にとって時間は、太陽や鐘の音とともに感じるものじゃった。しかし振り子時計の登場によって、時間は「同じ長さで繰り返される量」として扱われるようになったのじゃ。ここから世界は、“測り、数で語る”時代へと進んでいくのじゃよ。

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